結婚相手が年下で配偶者ビザを申請する際、特に年齢差が大きい場合、ビザ審査が厳しくなることがあります。本記事では、年齢差がある夫婦の配偶者ビザ取得における重要なポイントと、行政書士が伝える解決策を解説します。
相談内容:年齢差がある夫婦の配偶者ビザ申請(結婚ビザ)
日本人男性のKさん(60歳)とフィリピン人女性のHさん(23歳)は、37歳の年齢差があります。Kさんにとっては再婚、Hさんにとっては初めての結婚です。二人は知人を通じて知り合い、約1年の交際期間を経て結婚しました。お互いの両親とはまだ会っていませんが、Kさんは日本で安定した収入を得ており、正社員として働いています。そのため、在留資格認定証明書を取得し、Hさんをフィリピンから日本に呼び寄せることを計画しています。
チェックポイント:年齢差のある夫婦の配偶者ビザ申請(結婚ビザ)での注意点
年齢差がある夫婦が配偶者ビザを申請する際に注意すべき点を確認しましょう。
☑ 法的に結婚が成立していること
☑ 結婚の信憑性を示す資料を用意すること
☑ 経済的な基盤が日本にしっかりとあること
☑ コミュニケーション言語に支障がないこと
行政書士が伝える解決法:年齢差のある夫婦の配偶者ビザ(結婚ビザ)申請サポート
1. 年齢差がある場合の審査の厳しさ
配偶者ビザ(在留資格「日本人の配偶者等」)の審査は、夫婦の年齢差が大きいほど厳しくなります。特に、15歳以上の年齢差がある場合、婚姻の真実性を証明するための追加の書類や証拠が求められることが多いです。また、男性が再婚である場合、特に前の結婚相手が外国人だった場合は、再婚が本気かどうかの審査が厳しくなります。
2. 婚姻関係を証明するための書類準備
年齢差がある夫婦の場合、婚姻関係が偽装ではなく本物であることを証明するために、詳細な交際経緯書や二人の写真、メッセージの履歴などが必要です。例えば、交際のきっかけから結婚に至るまでの具体的なエピソードを記載した書類を作成することで、入国管理局に夫婦の強い結びつきを伝えることができます。また、写真には撮影日と簡単なコメントを添えることで、信憑性を高めることが重要です。
3. 書類の正確さに注意
年齢差が大きい場合、書類の記入ミスや誤記が致命的になる可能性があります。入国管理局が単なるミスと判断せず、故意に隠したとみなされることがあるため、すべての書類を慎重に作成し、ミスなく提出することが求められます。
対象となる在留資格:「日本人の配偶者等」在留資格(通称:配偶者ビザ)
この在留資格は、日本人の配偶者として日本で生活する外国人が取得するものです。申請時には、結婚が正式に成立していることに加え、夫婦が実際に結婚生活を送っているかどうかが審査されます。年齢差がある場合には、偽装結婚の疑いを持たれることがあるため、特に婚姻の真実性を証明する書類が重要です。
※下記出入国管理庁へのリンク
まとめ:年齢差のある夫婦の配偶者ビザ(結婚ビザ)申請
特に年齢差が15歳以上離れている場合、申請時に信憑性を示す資料をしっかり用意する必要があります。主なチェックポイントしては、出会いや交際のきっかけの説明、交際を裏付けるSNSや交際中の写真などの資料、両親に会ったことがある写真、コミュニケーション言語、特に日本人側の年収が十分にあるかなどが審査されます。審査が厳しくなる一方で、しっかりとした証拠と正確な書類があれば、ビザの取得は可能です。
行政書士のサポートを活用し、詳細な交際経緯書や証拠を整えることで、審査を通過しやすくなります。
配偶者ビザ取得に必要な準備をしっかりと整え、年齢差があっても安心して日本での新しい生活をスタートしましょう。