夫婦の年齢差がある場合、男性が外国人で女性が日本人というカップルにとって、配偶者ビザの取得は慎重に進める必要があります。本記事では、日本人女性Aさん(48歳)とフランス人男性Bさん(22歳)の事例をもとに、年齢差が大きいカップルの配偶者ビザ取得のポイントと、行政書士が伝える解決法について解説します。
相談内容:年齢差がある夫婦の配偶者ビザ(結婚ビザ)申請
日本人女性のAさん(48歳)とフランス人男性のBさん(22歳)は、26歳の年齢差がある夫婦です。Aさんは再婚で、子供が2人おり、Bさんは初婚です。二人は、Aさんが旅行中に出会い、約1年の交際期間を経て結婚しました。Aさんは日本で安定した収入を得ており、正社員として勤務しています。そのため、配偶者ビザを取得してBさんを日本に呼び寄せたいと考え、在留資格認定証明書を申請しました。
チェックポイント:年齢差のある夫婦の配偶者ビザ(結婚ビザ)申請での注意点
配偶者ビザを申請する際、特に年齢差のあるカップルが留意すべきポイントは以下になります。
☑ 法的に結婚が成立していること
☑ 結婚の信憑性を示す資料を用意すること
☑ 経済的な基盤が日本にしっかりとあること
☑ コミュニケーション言語に支障がないこと
行政書士が伝える解決法:年齢差のある夫婦の配偶者ビザ(結婚ビザ)申請サポート
1. 交際の真剣さを証明する
年齢差がある場合、交際が真剣であることを証明するための書類は特に重要です。交際から結婚までの経緯を説明する書類や、2人の写真、メールやメッセージの履歴などを提出することで、信頼性の高い証拠となります。この事例では、AさんとBさんが毎日メッセージアプリで連絡を取り合っていたことや、両親との面識があることも申請時に強調しました。
また、Aさんが初めてBさんの両親に会う際に感じた緊張感や、初対面時の感情なども具体的に文章化しました。交際が形式的なものではなく、真剣な気持ちで結婚に至ったことを詳細に説明することが、配偶者ビザ申請の際に審査官に良い印象を与えます。
2. 会話言語と意思疎通
Bさんが日本語を話せなかったため、夫婦のコミュニケーションは英語で行われていました。年齢差に加え、言語の問題がある場合でも、しっかりとした意思疎通ができていることを証明する必要があります。Aさんは英語の資格を持っていなかったものの、過去の海外渡航経験が豊富であることを証拠として提出しました。直近5年間で400日以上の海外滞在歴があることを証明し、英語力に問題がないことをアピールしました。
3. 経済的基盤の確認
配偶者ビザを取得するためには、日本における経済的基盤がしっかりしていることが求められます。Aさんは日本の企業で正社員として働いており、安定した収入があるため、配偶者を日本に呼び寄せるための十分な経済力があることを証明しました。このように、経済的な安定が配偶者ビザ取得の大きなポイントとなります。
対象の在留資格:日本人の配偶者等(通称:配偶者ビザ)
この在留資格は、日本人と結婚した外国人が日本で生活するためのビザです。今回のケースだと、結婚が正式に成立していることに加え、夫婦が実際に結婚生活を送っているかどうかが審査されます。年齢差がある場合には、偽装結婚の疑いを持たれることがあるため、特に婚姻の真実性を証明する書類が重要です。
まとめ:年齢差のある夫婦の配偶者ビザ(結婚ビザ)申請
夫婦の年齢差がある場合、配偶者ビザの取得は慎重に進める必要があります。特に、交際の真剣さを証明するために出会いや交際のきっかけの説明、交際を裏付けるSNSや交際中の写真などの資料、両親に会ったことがある写真、コミュニケーション言語、特に日本人側の年収が十分にあるかなど結婚生活の実体及び経済的な基盤の資料を用意してしっかりと示すことが重要です。年齢差が大きいカップルの場合でも、真剣な関係であることを示すことができれば、配偶者ビザの取得は十分に可能です。行政書士としてのサポートを活用し、確実な申請を目指しましょう。