出会って1日で結婚を決めたカップルの配偶者ビザ取得法

パスポートの上に指輪が2つ置いてある画像

相談内容: 出会ってすぐに結婚を決めた方の結婚で在留資格を取れるか

日本人男性Aさん(30歳)とタイ人女性Bさん(25歳)が結婚しました。Aさんはタイ旅行中にBさんと出会い、その日のうちに親しくなり、わずか1日で結婚を決意しました。その後、SNSを通じて連絡を続け、AさんはSNS上でプロポーズを行いました。60日後、Aさんは再びタイを訪れ、現地で結婚手続きを行い、日本に帰国後は日本の市役所で婚姻届を提出しました。Aさんは会社員として20年間勤務し、収入に問題はありませんが、出会ってすぐに結婚を決めたことに対する不安から、在留資格取得の件で相談にいらっしゃいました。

チェックポイント: 出会ってから短期間での結婚に関する配偶者ビザ申請の注意

1つの基準としては出会って90日以内の結婚はスピード結婚と言われます。スピード結婚の場合、その結婚が偽装結婚かなどの不正が疑われてしまう可能性があり、入国管理局は厳しく審査します。
この結婚の実体の証明、経済的な基盤などを特に注意して申請をしましょう。

1. 交際期間を客観的に証明する資料
交際の実体や仲の良さをPRする為に客観的な資料を用意していきましょう。

2. 夫婦間のコミュニケーション言語に支障はないか
夫婦間でコミュニケーションが円滑に計れるかも重要なポイントです。

3. 両親や友人知人の賛同やサポート
両家の親の賛同や友人・知人の賛同を客観的に示す資料を用意すると審査上有利になります。

行政書士が伝える解決法: 年齢差がある結婚の配偶者ビザ取得

今回の相談ではスピード結婚(90日以内)のお話以外にもお二人に色々な話をさせて頂きましたが、非常に仲睦まじく日本で結婚生活を送れるよう全力でサポートしたいと思える方々でした。今回はスピード結婚以外で特に問題がない為、申請時において重点的に資料等を用意したのは、なぜスピード結婚に至ったか結婚生活に実体があるか、夫婦生活において第三者の賛同を得ているか、経済的な面で支障はないかなどこの結婚生活が実体がある継続すると入国管理局に訴えるよう申請を行いました。
出会って1日で結婚を決めた夫婦が配偶者ビザをスムーズに取得するためには、以下の点をしっかりと押さえて準備を進めることが重要です。

1.スピード結婚は極力避けよう

結論として身も蓋もないのですが極力スピード結婚は避けましょう。すぐに結婚し夫婦生活を始めたいのは非常に理解できるのですが、入国管理局はスピード結婚の場合、偽装結婚を疑う可能性があり、審査上不利益を講じる可能性があります。具体的には交際から結婚まで最低でも90日以上空けることが望ましいとされています。今回の事例は、なぜスピード結婚に至ったかその理由を詳しくお聞きして理由書を同封することで申請を行いました。

2.両親や友人・知人間の賛同を得ていること客観的な資料として提出しよう

写真などで両家でお会いしている写真・友人・知人と一緒に食事や旅行をしている写真などを用意していきましょう。この結婚が様々な方から賛同を得て祝福された結婚であること、実体のある結婚であることを証明すると審査上有利になります。写真としては10枚以上は必要で両親や知人・友人など様々な方とお会いしている写真などを用意して頂きました。

3.結婚式の開催

今回の方は早く結婚生活を始めたいと仰られ時間的にも結婚式は上げられませんでしたが、都内の写真館で結婚写真を撮影されていました。これらの写真も当人同士が本当に結婚したいと意思が現れる為、効果的かもしれません。

対象の在留資格: 日本人の配偶者等(通称:配偶者ビザ)

このケースで対象となる在留資格は「日本人の配偶者等」です。このビザは、日本人と結婚した外国人が日本で生活するために必要です。配偶者ビザの申請では、結婚の信憑性を証明する必要があります。

まとめ:スピード結婚でも配偶者ビザ取得を成功させるためのポイント

出会って1日で結婚を決めて配偶者ビザを取得するためには、慎重な準備が不可欠です。特に、結婚の信憑性を証明するための書類作成や、両親の同意を示す証拠の提出が重要となります。行政書士に相談することで、これらのポイントを押さえた準備が可能になり、安心してビザ申請を行うことができます。AさんとBさんのケースでも、適切な証拠と説明書を提出することで、追加の書類提出要求もなく、スムーズに配偶者ビザが許可されました。出会って1日で結婚を決めたとしても、しっかりとした準備でビザ申請の成功を目指しましょう。

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